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為ヶ井 強*; 田縁 俊光*; 土屋 雄司*; 仲島 康行*; 岡安 悟; 笹瀬 雅人*
Journal of Superconductivity and Novel Magnetism, 23(5), p.605 - 608, 2010/07
被引用回数:0 パーセンタイル:0(Physics, Applied)高品質の単結晶Ba(FeCo)Asの超伝導特性を幅広いキャリアドープ範囲に渡って調べた。適正ドープ単結晶(Tc24K)の臨界電流密度は5テスラ10K以下で10A/cmを超える値を示し、フィッシュテール効果が現れた。結晶中には多くの不純物を含んでいるにもかかわらず、結晶中を均一の超伝導電流が流れていることが磁気光学イメージ法で明らかになった。重イオン照射試料では円柱状欠陥によるの増大を示し、低温では未照射試料の5倍にも達し、ゼロ磁場2Kで610A/cmの値を示した。重イオン照射試料ではJcの増大に伴って磁束クリープ緩和率が減少した。
町田 昌彦; 奥村 雅彦; 山田 進; 大橋 洋士*; 松本 秀樹*
Journal of Superconductivity and Novel Magnetism, 22(3), p.275 - 279, 2009/04
被引用回数:1 パーセンタイル:6.07(Physics, Applied)現在、原子物理学の最先端実験技術を用いて、原子のガスをレーザー冷却し、それをさらに、相互干渉するレーザー定在波中(光学格子)におくことで固体中の電子の振る舞いと同じ状況を構成することができる。つまり、原子ガスとレーザーを適当に制御することで、固体中の電子構造が研究できる。最近、この特徴を生かして、光学格子上で観測されるであろうさまざまな物性を予測し、それにより固体中の電子構造における難問を解決しようとする気運が高まっている。この発表では、この気運を背景に固体物理の最大の難問である、強く反発力で相互作用しあうハバードモデルにおいてホールをドープした場合のホールのパターン形成をシミュレーションした結果を示し、これらが原子ガスの技術で観測可能である一方、そのモデルが記述する高温超伝導体のストライプ形成との密接な関係を議論し、原子ガス研究が高温超伝導機構の解明やアクチナイド化合物の性質理解に大いに貢献できることを明示する。